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共同埋葬されたモーツァルトの遺体 モーツァルトは死後、当時の習慣から共同墓穴に埋葬されたため、モーツァルトの遺体が今現在どこにあるのか定かではない。ウィーンの中央墓地にあるモーツァルトの墓は墓石だけである。 モーツァルトの頭蓋骨とされるものは、1791年モーツァルトが埋葬されたとされる共同墓穴から、1801年に墓掘り人によって掘り出されて以来、真贋論争が続いていた。頭蓋骨は1902年以来、ザルツブルクの国際モーツァルテウム財団に保管されている。 モーツァルトの遺体をめぐる謎
この頭蓋骨がモーツァルテウム財団に保管されるようになった経緯も、明らかにされていない。 しかし、解剖学者ヒアトルJosef Hyrtlという人物が書いたメモが頭蓋骨と一緒に残されている。 「このモーツァルトの頭蓋骨は、モーツァルトがどこに埋葬されたのかを覚えていた墓掘り出し人ロートマイヤーによって掘り出され、彼の後継者人でありわたしの弟であるヤコブ・ラードショプフJacob Radschopfに譲渡されたものです。」 しかし、墓掘り出し人とされるロートマイヤーという人物についての信憑性も低く、この真実を決定的に立証できる証拠は確定できず、この頭蓋骨が本物であるのかどうか、長い間論争が続いてきた。 DNA鑑定と深まる謎
モーツァルトの生誕250周年記念日を前に、この謎を払拭しようと、オーストリアとアメリカの研究所で大規模なDNA鑑定が行われ、1月8日、その鑑定の様子と結果がオーストリアのテレビのドキュメンタリー番組で放送された。 遺伝子情報を得られた鑑定の対象となったものは、 ・モーツァルトのものとされる頭蓋骨の歯 ・モーツァルトのものとされる何本かの髪の毛 ・モーツァルト家の墓から取り出された、祖母と姪のものとされる遺骨 である。 しかしこの鑑定の結果、この祖母と姪のものとされた遺骨は互いにまったく親族関係になく、また、モーツァルトのものとされる頭蓋骨とも家系的なつながりがまったくないことが分かった。そして、モーツァルトの髪の毛とされる複数の毛は、すべて別人のものであることが判明した。さらに、この髪の毛はすべてモーツァルトのものとされる頭蓋骨とは関係のない髪の毛であることが分かった。 また、この鑑定では、DNAが一致したものがまったくなかったため、モーツァルトの頭蓋骨を比較する対象がまったく得られず、この頭蓋骨が本物ではないということも確証できなかった。 ずっと保存され続けてきたこの頭蓋骨は一体誰のものなのであろうか? そして、モーツァルト一族としてモーツァルト家の墓に埋葬されている人々は一体誰なのか? 鑑定の結果、謎はさらに深まってしまった。
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